あなたの読解スピードはどれくらい?速く正確に読み解く力を測る「速読解力検定」を受けてみよう!
公開日:2022.06.09
最終更新日:2024.07.09
この記事は3681文字です。
約3分で読めたら読書速度1200文字/分。
近年、学習やビジネスで読解力が求められるケースが多くなっていますが、それとは逆行して日本人の読解力低下が指摘されているのはご存知ですか?
読解力を高めるためには、まず現在の自分の実力や、読解技能のバランスや傾向について正しく把握することがたいへん重要です。
2022年、日本速読解力協会にて実施している「速解力検定」が「速読解力検定」にリニューアルしました。
速読解力検定は、「速解力」と「基礎的読解力」それぞれの実力やバランスを測り「速読解力」を確認できる検定です。
今回は、新しくなった「速読解力検定」の内容について、詳しくご紹介します。
目次
今日、読解力向上が重要視されている
2018年に実施された国際学習到達度調査の読解力テストでの日本の子どもたちの順位は、前々回4位、前回8位から急落し15位となりました。
アンケートの結果では、小説などを月数回以上読む生徒の平均点は531点で、読まない生徒より45点高い結果となり、読書量の減少も問題視されています。
2019年に実施された算数・数学・理科の調査では世界で5位以内と高い水準でしたが、 記述式の正解率が低下していました。読解力は国語だけでなく、すべての教科で必要な力です。 また、外国語習得に関しても、母国語の読解力が大事と言われています。
ビジネス書大賞2019大賞を受賞し、30万部のベストセラーにもなった「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」(東洋経済新報社)の著者、新井紀子先生は「速く読むことや、多読だけでなく『読解偏差値』が必要だ」と語り、中学を卒業するまでに教科書をしっかり理解できるようにすることが、教育の最重要課題だと訴えました。
速読解力検定とは?
普段の学習において、「読み解く速さ」と「正確さ」をどこまで意識して取り組んでいるでしょうか。
試験では、制限時間が設定されているときでは限られた時間で問題を正しく理解し、設問に解答しなければなりません。
試験や学習だけではなく、一日の時間は限られており、どのように時間を活用するかによって、その後の成長や変化にも大きく影響します。
しかし、日常生活で「速さ」「正確さ」(処理速度)において自身の実力やそのバランス、取り組み方の課題を正しく把握することは難しいものです。
自分の実力を知ることで、より効果的な学習や生活に向けて、 今後の取り組み方の改善、目標設定に活用することもできます。
(1)基礎能力「速読解力」を客観的に確認することができる検定
冒頭でもご紹介したとおり、速読解力検定とは、「速解力」と「基礎的読解力」それぞれの実力やバランスを測り「速読解力」を確認できる検定です。
2022年度より、従来の「速解力検定」に、新たに「基礎的読解力」を測る問題を追加し、「速読解力検定」にリニューアルしました。
「速読解力」は、学習スピード・基礎学力にも深く関係しています。「速さ」と「正確さ」のバランスだけでなく読解技能のバランスを詳しく知り、鍛えた速読力を様々な場面で発揮するために、読解の課題や意識すべき点をより明確にすることができるのです。
(2)「速解力」で認定された段・級は自己アピールにも活用できる
速解力では、速く正確に読み解く力を測ることができます。
「全体把握力」「理解力」「思考能力」「記憶力」「検索力」という読解の基礎力を数値化、読書速度とそれに伴う読解速度を計測し、自分の基礎能力を確認することができます。
「速解力」は<個人成績表>と<認定証書>が発行されます。
「速解力」の<認定証書>
認定基準を満たすと認定証書を発行します。
認定された級や段は願書や履歴書にも書くことができ、自身の能力のアピールとして活用することができます。
段・級取得の目安
横書き・縦書きの合計160点以上の場合、級/段を認定します。
合計120点以上160点未満は準認定、合計120点未満は未認定となります。
(3)「基礎的読解力」
「基礎的読解力」は読解技能のバランスや傾向を測ることができます。
<短文>では「係り受け」「指示語・照応」「推理・推論」「同義文」「図表の読解」「定義と具体例」の6つのカテゴリ、<中・長文>では「2~3 文による文章の読解」「3文以上による文章の読解」「文章の読解」「図表の読解」「文章と図表の読解」の5つのカテゴリに分けられているため、得意・不得意を把握し、読解の課題を知ることで、今後の学習や試験における取り組み方の見直しに役立てることができます。
「基礎的読解力」は<個人成績表>が発行されます。
「基礎的読解力」の<個人成績表>
短文、中・長文どちらも5段階(A~E)でランクが判定される成績表です。
両方受検で総合ランクが6段階(S~E)で判定されます。(片方のみ受検の場合は、総合ランクが判定されません)
短文は読解に必要な技能を6カテゴリに分類し、今後の学習やトレーニングに活かすことができます。
速読解力検定の概要
【実施日程】
第1回 5月1日~5月31日
第2回 9月1日~9月30日
第3回 1月5日~1月31日
※最新情報は公式Webサイトをご確認ください。
※各地域、各塾によって受検推奨日が異なることがあります
【受検推奨学年(学年別受検移行目安)】
基礎的読解力の位置づけ
基礎的読解力の検定は受検推奨学年を小学高学年以上と設定しており、評価指標も速解力と同じ「速く正確に読み解く速度(読解速度)」としています。
そのため、速解力(全体把握力や理解力、短期記憶力などの能力)は、実力を発揮するために重要な要素となりますので、基礎的読解力の検定に取り組むには早いと感じられる受講者においては、まずは速解力で処理速度や能力を発揮できるようにご指導ください。
両方を受検をいただくことで「速く正確に読み解く力」を高めるために必要なトレーニングや学習姿勢についてより詳しく分析できる検定と位置付けています。
速解力検定 上位優秀者の声をご紹介!
小学1年生 神奈川県
1回目より順位も上がって、銀メダルももらえたので、とても嬉しかったです。
速読のトレーニングは楽しくて好きなので、次は金メダルをもらえるように頑張りたいです。
小学6年生 茨城県
学校や塾の宿題をなるべく早く終わらせて、自分のやりたいことに時間を使えるようになりたいと思って速読を始めたので、こんなに早く読めていると知って、びっくりしたしうれしかった。
小学6年生 茨城県
まさか金賞をとるなんて今でも信じられません。この実績に自信をもって、今後の大学受験の勉強をする際に、速読で培った力を活かしながら、たくさんの問題を解いていき、受験本番で良い結果を出していきたいです。
※成果の表れ方には個人差があります。
速読解力検定をご紹介
速読解力検定の受検を通して、自分の現在の実力を把握することが読解力向上の第一歩です。
受検のお申し込みは全国の開講教室で受け付けています。 ご興味のある方は最寄りの教室へ詳細をご相談ください。
まとめ
「速読解力検定」で自分の基礎能力「速読解力」を確認しよう!
- 速読解力検定の受検で、日々のトレーニングの成果を確かめられる
- 個人成績表で得意や苦手な分野がわかる
- 「速解力」検定では段・級が認定され、自己PRにつながる
- 得意と苦手を把握して、速読解力講座のトレーニングをがんばろう
「速解力」の<個人成績表>
個人成績表では、読書速度と読解速度(理解力を伴った読書速度)を確認できます。
また、自分のレベルがどのくらいなのか、全国順位や受講アドバイスも確認することができます。
読解に必要な全体把握力、理解力、記憶力、思考能力、検索力といった力を細かく分析した結果を確認し、次回からのトレーニングに活かすことができます。